ウルトラワイドモニターでのRectangle:3分の1と6分の1を本当に使えるものにする
一般的な16:9のモニターでは、ウィンドウを3つ横に並べる意味はほとんどない。3列目は、たいてい使い物にならないほど狭くなってしまうからだ。ウルトラワイドディスプレイは、この計算を根本から変える。34インチの21:9ディスプレイ(一般的には3440×1440)や、49インチの32:9スーパーウルトラワイド(一般的には5120×1440で、実質的には27インチの1440pディスプレイ2台をつなげたもの)には、3分の1、6分の1、さらには常時表示する細いサイドバーアプリまでもが、窮屈な妥協ではなく本当に使い物になるだけの論理的な横幅がある。
ここでようやく3分の1と6分の1が意味を持つ理由
幅3440pxのディスプレイでは、3分の1はおよそ論理ピクセルで1147pxになる。これは13インチMacBookの画面全体の半分よりも広い。6分の1はおよそ573pxで、それでもチャットアプリや細めの参照パネル、ターミナルなどを窮屈に感じることなく置ける広さだ。これは小さなノートパソコンの画面とは正反対の問題だ。何も収まらないから3分の1を避けるのではなく、ウルトラワイドでの課題は、半分の分割だけではディスプレイ本来の利点を無駄にしてしまう、という点にある。
Rectangle appの関連する操作:
- ⌃⌥D / ⌃⌥F / ⌃⌥G — 最初・中央・最後の3分の1
- ⌃⌥E / ⌃⌥T — 最初の3分の2、最後の3分の2
- 6分の1(top-left-sixth、top-center-sixthなど)は利用できるが、デフォルトのショートカットは設定されていない。3分の1の上にさらに上下分割を加えたい場合は、環境設定内のより完全なアクション一覧から自分で割り当てよう
実践的な3ウィンドウレイアウト
メインの作業用アプリ、参照資料やドキュメントのウィンドウ、そしてコミュニケーション用アプリという、よくある構成の場合、たいていの人にとっては均等な3分の1を3つ並べるよりも、3分の2と3分の1の組み合わせのほうが優れている。それぞれのアプリが実際にどう使われているかに関係なくすべてを均等に分割するのではなく、メインで使うアプリに実際の作業幅を確保できるからだ。
- ⌃⌥E(最初の3分の2)— 実際に作業しているアプリ
- ⌃⌥G(最後の3分の1)— 参照資料、ドキュメント、あるいはターミナル
3つのアプリが本当に同じくらいのスペースを必要とする場合、たとえば3つのコードエディタや、3つのほぼ均等な参照ドキュメントの場合は、⌃⌥Dで巡回させる。同じウィンドウでもう一度押すと中央の3分の1に、さらに押すと最後の3分の1に移動するので、それぞれの位置に1つずつアプリを配置すればいい。
49インチのスーパーウルトラワイドの場合:2台のモニターとして扱う
5120×1440のスーパーウルトラワイドは非常に幅が広いため、3分の1や6分の1で1つのキャンバスとして管理しようとすると、途端に不自然に感じ始める。21:9の画面ではきれいに対応していた比率が、32:9のアスペクト比にはうまく当てはまらないからだ。49インチのディスプレイを扱う多くの人にとっては、左右の半分をそれぞれ独立した作業領域として扱い、それぞれの中でさらに独自の半分や3分の1に分割するほうがうまくいく。
- まず⌃⌥←と⌃⌥→で、画面全体をおおまかに「左側の作業スペース」と「右側の作業スペース」に分ける
- それぞれの半分の中では、5120px全体にわたって6分の1や8分の1を計算しようとするのではなく、その半分の中のウィンドウに対して個別にさらなる半分や3分の1を適用する
Rectangle macの分数系の操作は常にディスプレイ全体を基準に計算されるため、すでに切り出した半分を基準にはしてくれない。つまりこのやり方は、1つのショートカットで済ませられるものではなく、手動での重ね掛けになる。それでも、6分割をずっと頭の中で管理しようとするよりは、32:9の画面が実際にどう使われているかにはるかに直感的に沿った方法だ。
それでも1つのウィンドウを最大化したほうがいい場合
すべての作業がウルトラワイドでの複数ペインレイアウトから恩恵を受けるわけではない。動画編集のタイムライン、フルスクリーンのビデオ通話、ゲームなどは、たいていの場合、他の何かとスペースを分け合うよりも、画面全体を使って最大化(⌃⌥↩)したほうがいい。この場合のウルトラワイドの利点は、ウィンドウを詰め込めることではなく、水平方向に長いタイムラインや周辺視野が広がることにある。1つのアプリで画面全体を埋めたほうがふさわしい作業に、無理に3ペインのレイアウトを押し付けないようにしよう。
この横幅では余白がより重要になる
タイル分割されたウィンドウ同士にピクセル単位の隙間を設定している場合(Rectangle appのターミナルベースの設定で行うもので、TerminalCommands.mdに文書化されている)、27インチのモニターではちょうどよく見える隙間でも、それぞれの境界線に隙間が適用されるため、3つや4つのウィンドウを並べるウルトラワイドのレイアウトでは、逆にスカスカに見えたり、あるいは積み重なって実質的な横幅の無駄になったりすることがある。小さいディスプレイでうまくいった設定がそのまま正解だと決めつけず、ウルトラワイド用のレイアウトに限ってはより小さい隙間の値を試してみる価値がある。
クイックリファレンス
| ディスプレイ | おすすめのアプローチ |
|---|---|
| 34インチウルトラワイド(3440×1440) | 3分の1と3分の2を主なツールにし、細いサイドバーアプリには6分の1を使う |
| 49インチスーパーウルトラワイド(5120×1440) | まず半分に分けて2つの作業スペースを作り、それぞれの半分の中で3分の1や半分をさらに使う |
| 動画、通話、ゲームなど、1つに集中する作業全般 | 画面幅にかかわらず最大化する |
